語り舞台ができるまで

「語り舞台」を催すには、舞台の設備が必要になります。神社の境内にはもともと芸能をまつるための建物、神楽殿があるところもありますが、神様の正面となる社殿前で行う「語り舞台」は、ステージを作る必要があるのです。幸い客席づくりに適した広さは神社にはあります。あとは、ステージと照明設備の設営です。屋外の設営は悪天候や思いがけないトラブルに見舞われる事もありますが、スタッフ達の60以上の「語り舞台」開催の経験を生かし、設営を完成させていきます。そしてなにより重要なのが、神社の協力にあります。主催神社、神職、崇敬会、氏子、敬神婦人会、地域協力団体、企業の方々の要所要所での手助けがあってはじめて、舞台を成功へと導くのです。では「語り舞台」の裏舞台を順を追って紹介します。(協力 平成22年10月18日大分県春日神社)

1.基礎作り

現地の専門家によって、ステージの土台と照明機材の足場になるイントレの設置が進められます。そこへ東京からスタッフと機材が到着し、さっそく設営が開始されます。(協力 春日神社)

語り舞台ができるまで 基礎づくり1

スタッフが揃ったところで春日神社宮司宮本隆之氏とご挨拶

語り舞台ができるまで 基礎づくり2

機材を満載した4tトラックが神奈川から丸2日間かけて到着

語り舞台ができるまで 基礎づくり3

春日神社氏子青年会20名の方々と一緒に機材の降ろしと配置を説明します

語り舞台ができるまで 基礎づくり4

神門よりはるか高いイントレに照明がつけられていく

語り舞台ができるまで 基礎づくり5

夜のライトアップと音響のため電源は移動式発電車から賄います

語り舞台ができるまで 基礎づくり6

ライトアップのためのコードは、境内の美観を保ちながら配置します

2.調整作業

設置終了後、照明と音響の調整が行われます。長い時間をかけ、夕刻に始まるリハーサルまで実行されます。演出も含め最終段階に入ります。

語り舞台ができるまで 調整作業
語り舞台ができるまで 調整作業1

神職によって紙垂(しで)を取り付け。聖なる木株は丁寧に扱われます

語り舞台ができるまで 調整作業2

日が沈むころから、ライティングの確認作業。社殿が浮かび上がります

語り舞台ができるまで 調整作業3

楽器の音合わせ。ヴァイオリンや打楽器の音が響き、準備が整ってきました

語り舞台ができるまで 調整作業4

これから行うリハーサルと本番の成功を祈って、スタッフ全員参加の奉告祭

語り舞台ができるまで 調整作業5

語り手の水野さんも揃い、通しリハーサル。思わず聞き入ってしまいます

語り舞台ができるまで 調整作業6

明日の舞台のため、脚本、演出の確認、手直しを納得するまで続けます

3. 開演の準備

ずらり並べられたイスが、お客様を迎える準備が整ったことを知らせます。ケーブルや照明との接触がないよう幕も張り終え、安全対策も万全です。席も徐々に埋まってきました。

語り舞台ができるまで 開演の準備
語り舞台ができるまで 開演の準備1

照明のある箇所を安全にするため紅白幕で囲い、会場らしくなりました

語り舞台ができるまで 開演の準備2

席は自由席のため、先着順の案内を知って、明るい内からお客様の列ができる

語り舞台ができるまで 開演の準備3

開演時間が迫る頃、客席はつめかけた人でいっぱいに

語り舞台ができるまで 開演の準備4

宮司から開催のごあいさつ。春日神社の御鎮座1150年のお祝いを話されました

語り舞台ができるまで 開演の準備5

開催神社、創建の由来に続き、日本神話を表現豊かに語る水野さん

語り舞台ができるまで 開演の準備6

最後に、社殿の神さまに向かって一礼。お客さまにも感謝の気持ちを表します

4. 公演のあと

お客様が引けた後、いそいで撤収作業にはいります。連日泊まり込みの神社スタッフの疲れも何のその、東京スタッフと合同で手際よく片付け、元のトラックに機材を積み込んで完成。

語り舞台ができるまで 公演のあと
語り舞台ができるまで 公演のあと1

公演後、輝く社殿にお客様が御参りします。偶然、上空に鷺の姿が

語り舞台ができるまで 公演のあと2

うす暗い中の作業は声掛けが大事。リーダーの指示が境内に響きます

語り舞台ができるまで 公演のあと3

氏子青年会の手際よい動きで瞬く間に椅子が撤収されます

語り舞台ができるまで 公演のあと4

相当な数の音響機材は、コンパクトにまとめて運びます

語り舞台ができるまで 公演のあと5

一端、荷台後ろに並べられた機材を次々と収納していきます。

語り舞台ができるまで 公演の後6

公演も片付けも無事に終わった後の直会(なおらい)。お疲れさまです